米澤's 人生の応援歌

    


音楽には人々の心を動かす力がある。 一見私米澤が目指す最強の道とは無関係のようだが、南米のとある戦闘部族の踊りや日露戦争におけるラッパ隊など命燃える戦いの際にも兵士を鼓舞するために音楽は利用されていることから注目する価値は大いにあるのだ。 今日の音楽形態は実に幅広いものとなっているが律動、旋律、和声といった基本は失われることなく我々の心に感動を与え続けている。 私はROCKというものに心惹かれる。 唸るGiter、響くBase、轟くDram、そして喚叫ぶVokal...最小限の規模でありながら一体感をなしたそれらはオーケストラにも勝るようなアグレッションを持っている。 今回は私が常日頃己を鼓舞する際に聴いている楽曲プレイリストを紹介することにより、皆さんと感動を分かち合いたい。

1、Princess Party~青春禁止令~
曲冒頭で青春禁止を宣言するという、二次元的な存在の少女達との擬似恋愛及び擬似接続をメインコンテンツとしているエロ・ゲームの主題歌とは思えないような二律背反性を伴う歌詞が印象的な楽曲である。 しかしながら後半では「中でつながる瞬間優しい涙あふれてくる」と自身は青春(エロ・ゲームにおいては青春≒接続である)していることを示唆している。 それにも関わらず最後は「やっぱり禁止、なにがなんでも禁止」と独善的な姿勢を見せつけており、作詞者に内在するであろうファシズムがいつかこの世の平穏を崩すのではないかと心配せざるを得ない。 楽曲そのものはAメロにおける旋律を伴わない吐き捨てるような韻(ライム)とBメロ~サビにおけるロマン派の交響曲にみられる手法を彷彿とさせる展開の対比がすばらしい佳曲である。

2、革命★キッス! Kiss! Kiss! Revolution!
脳内彼女から発売されている「絶対妹至上主義!!」というエロ・ゲームの主題歌である。 私は4人の妹達と血縁関係の有無も気にせず接続していく主人公のインモラルぶりを見て思わず嘔吐物が喉元まで達してしまったことがあるが、脳内彼女というブランドの名を世に知らしめた怪作でもあることは認めざるを得ない。 革命キッスという楽曲名から作詞者が中野重治や小林多喜二といったプロレタリア文学作家達のマルクス主義的な思想の影響下で執筆したであろうことは言うまでもないが、 詞の内容はむしろ妹から恋人へと変質していくというラヴクラフトの宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)を彷彿とさせるものである。 サビ部分の「運命・本命・究明」や「解明・証明・You may」といった歌詞がカラオケ等でこの楽曲を歌おうとする者(ターゲットは主にオタクだろう)の舌を噛み切らせるためのものであるのは明らかであり、 作詞者がどのような思想の持ち主であるのか謎は深まっていくばかりである。

3、クルクル lovely day!!!
冒頭のヤケクソと受け取らざるを得ない歌詞が大変印象的な楽曲である。 上で挙げた楽曲にはまだ多少の理性が残っていたがこの楽曲ではそれが完全に失われておりただ全容が混沌に包まれている。 私米澤の想像の範疇を超越しており解説はもはや限りなく不能に近いため判断は他者に委ねたい。 曲の至る所に掛け声があり、複数人で歌うことが想定されているように思われるにも関わらずカラオケ・マシンにこの曲が入ってないのは私とて憤死しかねない失態である。 余談ではあるがこの楽曲を歌っているU氏はデビューして15年以上経っているにも関わらず初期より今の方が声が幼年化していることからさまざまな憶測が飛び交っている。

少々書き足りなさもあるがとりあえず今回は上記の3曲を紹介させていただいた。 一過性の主張に終わって欲しくない気持ちもあるが、とりあえずは私のROCKへの愛が皆さんに伝われば幸いである。


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